インフルエンザは、ウイルス感染症で代表的な冬の疾病のひとつです。
2022〜2023年シーズンは、インフルエンザが流行する可能性が大きいと予想されています。
過去2年間、国内での流行がなかったために、社会全体のインフルエンザに対する集団免疫が低下していると考えられます。そのため、一旦感染が起こると、小児を中心に大きな流行となるおそれがあります。
気になるのが新型コロナウイルスとの関連です。
新型コロナワクチン接種と同様に、今季もインフルエンザワクチン接種を推奨します。ワクチンは発症予防効果とともに重症化防止効果が期待できます。インフルエンザワクチンを接種して免疫を得るまで約2週間かかるので、まだインフルエンザが流行していない早い時期に接種することが重要となります。そしてワクチンに頼るだけでなく、「手洗い・うがい・マスク・咳エチケット・人ごみを避ける」等といった基本的な生活習慣を保つことも大切です。
ウイルスは乾燥を好むので、加湿器を使用したり、室内に洗濯物を干すなど加湿を心掛けて下さい。
現在は発熱等の症状があっても、風邪か新型コロナウイルス感染症か、インフルエンザか非常に見分けがつけにくい状況です。インフルエンザかも?と思っても、いきなり医療機関に行くのではなく、必ず事前に電話で症状の説明、対処の相談をした上で医師の判断の元に診療を受けましょう。
参考文献:一般社団法人日本感染症学会、厚生労働省
【石川医院通信 2022年11月・12月号より】