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耳より情報

フレイル健診

日本では2020年度から、75歳以上の後期高齢者を対象に「フレイル健診」が導入されました。フレイルを早期に発見して重症化を防ぎ、介護予防につなげることが目的です。
「フレイル」とは、日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、虚弱を意味する英単語“frailty”からとったことばです。老化により心身ともに弱ってきた状態で、健康と要介護の中間に位置しますが、生活改善によって健康な状態を取り戻せる段階を指します。

日本版フレイルの診断基準(J-CHS基準)

  • 1) 体重減少 6か月で、2kg以上(意図しない)体重減少
  • 2) 筋力低下 握力:男性 28kg未満、女性 18kg未満
  • 3) 疲労感 (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする
  • 4) 歩行速度 通常歩行速度 <1m/秒
  • 5) ①軽い運動・体操をしていますか? ②定期的な運動・スポーツをしていますか?の質問に、①,②の2ついずれも「していない」と回答

以上1)〜5)の項目の内、3つ以上該当する場合を「フレイル」、1〜2つ該当する場合を「プレフレイル」、いずれも該当しない場合は「ロバスト(健常)」と判定します。

フレイル予防のための「3つの柱」

  • ① 栄養
    高齢者は、中年期以前とは異なり、少し太めの方が、栄養状態や総死亡率の統計からみても良いことがわかってきました。低栄養を予防することが重要なので、毎日の食事には筋肉のもととなる魚、肉、卵、骨を強くする牛乳、乳製品を多く摂りましょう。よく噛むことも重要です。
  • ② 身体活動
    少しの運動も、継続して行うことで、筋力の低下を防ぎ、寝たきりになるリスクも軽減されます。
  • ③ 社会参加
    特に社会参加の機会が低下すると、フレイルの最初の入り口になりやすいことがわかってきました。地域の集いやボランティアに参加する、お友達と会うなど、お出かけの回数を増やしましょう。

「3つの柱」は、お互い影響し合っています。3つの柱をうまくリンクさせて、フレイル予防していきましょう。

*参考文献 フレイル予防 東京都医師会 

【石川医院通信 2021年11月・12月号より】

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