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薬局の業務とお薬全般の豆知識(薬剤師から)

薬局の業務とお薬全般について、豆知識としてお知らせします


処方箋の有効期限について

意外と知られておりませんが、処方日を含めて4日間です。
この4日間には、休日(日曜、祝日、年末年始やゴールデンウイークなど)も含まれます。
(例:5月1日発行の処方箋は、5月4日まで有効。通常、5月3日、4日は祝日だが、あくまで有効期限は5月4日まで。祝日が入っていても期限は延長されません。)ご注意を!


頓服薬とは

頓服薬とは、何らかの症状が起きたときに服用する薬です。
(例:解熱財は通常服用するわけではなくて、発熱時しか服用しないので「頓服」なのです。)
症状が起きたときに服用するので、一般的に服用時間と食事時間(食前、食後など)とは関係ありません。
症状が続いているからといって、時間を空けずに服用することは薬の取り過ぎによる副作用が懸念されます。お薬ごとの特徴がありますので、詳細はお薬をもらうときに確認してください。


処方薬とは

処方箋に基づいて交付されるお薬のことです。
同じ薬が薬局で購入できるものもいくつかありますが、市販薬と処方薬は全く同じではありません。(有名な商品では、ロキソニンやガスターなど)
処方箋交付でもらったお薬の特徴は、①現在の症状に、②患者さんの個々の状況に合わせて、医師が選択した薬ということになります。
ケース① 前回の咳症状の時にもらった薬が残っているからと言って、今回の咳症状に効くかどうかはわかりません。(前回は風邪で、今回は肺炎かも)
ケース② 家族に痛みが出ているから、自分が過去にもらった痛め止めをわけてあげようかな・・・(喘息の患者さんには使えない鎮痛薬など、ほかの患者さんの体質に合わない薬があります。)
残っている薬やほかの人に処方された薬を自分勝手な判断で服用することは、大変なリスクを伴う場合があります。
ヒトそれぞれの体質や病歴が違うので、処方薬は他の人にゆずってはいけません。
薬は両刃の剣であることを忘れてはいけません。
上手に使って日々の健康管理をしていきましょう。

【石川医院通信 2020年9月・10月号より】

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