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『新しい生活様式』における熱中症予防行動のポイント

新型「コロナウィルス感染症の出現に伴い、今年の夏はこれまでと異なる生活状況下で迎えることとなり、例年以上に熱中症に気をつけなければなりません。新型コロナウィルス専門家会議において示された感染予防の3つ基本である@身体的距離の確保、Aマスクの着用、B手洗いや、「3密(密集、密接、密閉)」を避けるなどの『新しい生活様式』を取り入れた熱中症予防行動が必要です。


『新しい生活様式』における熱中症予防行動のポイント

暑さを避けましょう。
感染予防のため、換気扇や窓開放によって換気を保ちつつ、エアコンを利用して、部屋の温度をこまめに調節する。
扇風機を使用する際は、脱水を引き起こすこともあるため、長時間の使用は避けましょう。


適宜マスクを外しましょう。
気温・温度の高い中でのマスク着用は危険。
屋外で人と十分な距離(2メートル以上)確保できる場合は、マスクをはずす。
マスクを着用しているときは、負荷のかかる作業や運動を避け、周囲の人との距離を十分にとった上で、適宜マスクをはずして休憩することも必要。


こまめに水分補給しましょう。
のどが渇く前に水分補給。1日あたり1,2リットルを目安に。
大量に汗をかいた時には塩分も忘れずに。


日頃から健康管理しましょう。
日頃から、体温測定、健康チェック。体調が悪いと感じた時は、無理せず自宅で静養。


暑さに備えた体づくりをしましょう。
暑くなり始めの時期から適度に運動(「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度)を心がけ、身体が暑さに慣れるようにしましょう。(暑熱順化)
ただし、水分補給を忘れずに、無理のない範囲で行う。


今年7月から関東甲信越地方においては、環境庁、気象庁合同の情報提供「熱中症警戒アラート(試行)」が先行実施されます。「暑さ指数(WBGT値)」を基準に、熱中症の危険度が非常に高くなる日に、国民各層において適切な対応をとってほしい場合に情報発信されるようです。

【石川医院通信 2020年7月・8月号より】

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