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血圧について

血圧を測定する時に「上が」とか「下が」と表現することがありますね。「上」とはいわゆる収縮期血圧と呼ばれるもので、心臓が全身に血液を送り出す時に心臓が収縮して血管にかかる圧(最高血圧)のことです。そして「下」は全身を回った血液が心臓に戻ってきて心臓が拡張する時にかかる圧(最低血圧)で、拡張期血圧と呼ばれています。高血圧とは血管に強い圧がかかっている状態で、この状態が長く続くと心臓や血管に負担がかかり、合併症を引き起こします。


日本高血圧学会では2019年に高血圧ガイドラインを改定しました。今回の改定のポイントは降圧目標の変更です。年齢や合併症によって目標値が異なりますが、75歳未満の成人の降圧目標を原則130/80mmHg未満としています。(表参照)降圧目標を厳しくすることで、脳卒中や心筋梗塞などの心血管イベントを抑制することがねらいです。症状が無くても日頃から自分の血圧を知り、コントロールすることで病気の予防につながるのです。


高血圧の治療には薬や食事・運動・喫煙などの生活習慣の改善があります。しかも生活習慣を改善することは予防にも役立ちます。

日本人は世界的に見ても塩分を摂り過ぎている傾向にあります。チャーハンやパスタなどの味付けにはしっかりと塩分が含まれています。食卓で料理にさらに調味料を追加したり、毎食汁物を飲むことはやめましょう。市販のお弁当やお惣菜、インスタント食品なども栄養表示を確認しましょう。食事を摂る時には野菜や芋、豆、果物を一緒に組み合わせると、これらに含まれるカリウムが体内のナトリウムを体外に排出してくれます。減塩とカリウムの摂取で、おいしく健康を意識した食事に挑戦してみてください。


日本高血圧学会  高血圧ガイドライン2019 , P53より

診察室血圧
(mmHg)
家庭血圧
(mmHg)
75歳未満の成人
脳血管障害者
(両側頸動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞なし)
冠動脈疾患患者
CKD患者(蛋白尿陽性)
糖尿病患者
抗血栓薬服用中
< 130/80 < 125/75
75歳以上の高齢者
脳血管障害者
(両側頸動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞あり、
または未評価)
CKD患者(蛋白尿陰性)
< 140/90 < 135/85

【石川医院通信 2020年5月・6月号より】

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