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受動喫煙

受動喫煙とは、タバコを吸わない人が、他の人のタバコの煙を吸い込んでしまうことです。日本では、3割以上の方が職場などでタバコの煙にさらされています。タバコを吸わなくても、受動喫煙がある場合には、タバコの煙の成分が検出されます。タバコを吸わない人も、喫煙しているのと同じ状態なのです。

  • 1. 受動喫煙は、自分がタバコを吸うのと同様のリスクがあります。
    タバコの煙には三大有害物質であるニコチン、タール、一酸化炭素の他に70種類以上の発がん物質が含まれています。目、鼻、のど、気管支への刺激による不快な症状や、体調不良をもたらすだけでなく、喘息、脳梗塞、肺がん、咽頭がん、心筋梗塞など命を脅かすさまざまな病気の原因になります。さらに、妊婦や胎児にも影響があります。流産や早産の危険性が高くなることや、新生児の低体重化が起こることが報告されています。
  • 2. 「タバコ臭がする」と感じたら、もう被害にあっています。
    受動喫煙には、「サードハンド・スモーキング」(三次喫煙)もあります。喫煙によって発生したタバコの煙は、家具や壁紙、カーテン、子どもの玩具、自動車の内装、エアコンシステムの表面に付着した後、徐々に空中に再浮遊します。有害物質が検出され、集中力や体調にも影響があることが報告されています。
  • 3. 加熱タバコなら大丈夫?は、誤解です。
    最近、煙が出ない新しいタイプのタバコが登場しています。その一つが加熱タバコです。タバコの葉を電気で加熱して蒸気を発生させ、ニコチンを吸い込むものです。加熱タバコでは煙がみえにくく、臭いも少ないですが、吐き出された呼気にレーザー光線を当ててみると従来のタバコと同様に煙が確認できます。加熱タバコなら大丈夫というわけではありません。

望まない受動喫煙を防止するための取り組みとして、2018年7月に健康増進法の一部を改正する法律が成立し、2020年4月1日より全面施行されます。法律により、マナーからルールに変わります。この機会に喫煙や受動喫煙による悪影響について理解を深め、未然に防止できるよう努めましょう。
*参考文献 日本医師会 禁煙推進webサイト、厚生労働省 受動喫煙対策

【石川医院通信 2019年9月・10月号より】

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