日本の三大疾病をご存じですか?三大疾病とは死因の多い順に上から3つのことで、日本では『がん』『心疾患』『脳血管疾患』*1のことです。そして、寒い冬に増えるのが『心疾患』で、特に多いのが「心筋梗塞」です。
心筋梗塞とは、心臓への血流が不足した結果、心臓の細胞が壊死を起こした状態をいいます。生活習慣病の一種であり、動脈硬化を基盤として発症する病気です。心筋梗塞は突然の胸痛から始まることが多いですが、痛みなどの自覚症状が乏しいこともあるため注意が必要です。冬に心筋梗塞が多い理由の一つとして寒冷期の血圧上昇、特に暖かい屋内から特に寒い部屋や屋外に移動する際の血圧の急激な変動があげられます。ヒ−トショックといわれ、心臓の負担を増やし心筋梗塞を起こしやすくなります。
そこで、国立循環器病研究センタ−では「冬場に心筋梗塞を予防するための注意すべき10箇条」*2をまとめ、予防を呼びかけています。
普段の生活を整え、冬場は特に「ヒ−トショック」に気を付けるようにしましょう。
*1 厚生労働省 平成29年度 人口動態統計「主な死因別死亡数の割合」
*2 国立循環器病研究センタ−「冬の心筋梗塞を防ぐための10箇条」
【石川医院通信 2019年1月・2月号より】