HOME > 耳より情報 > 自転車の安全な乗り方とビーズ型脱臭剤の誤嚥

耳より情報

自転車の安全な乗り方とビーズ型脱臭剤の誤嚥

自転車は小回りがきいて、子供や荷物を載せて移動するのに便利ですね。しかし、正しい乗り方や点検を怠ると、大きな事故に繋がります。
国民生活センターが2016年に発行した「くらしの危険No.334」ではスポーク(車輪の中心から放射状に伸びる部品)に接触した外傷についての事例や防止策などについてまとめ、注意を呼びかけています。スポークの外傷は、自転車の後ろの幼児座席や荷台に直接乗っていた人の足が、後輪に巻き込まれて発生します。軽い擦り傷で済むものから、縫合が必要なくらいひどい傷を負うこともあります。運転中は、後ろの子供のようすには目が届きませんね。6歳未満の子供を同乗させる時は、規則に則って幼児座席を適切に使用しましょう。ドレスガードも効果があります。これから暑くなる時期ですが、素足にサンダルよりも靴下をはいた方が万が一の時には安心です。座席ベルトやヘルメットも忘れずに着用しましょう。

さて、もう一つ。最近日本小児科学会が公表した「Injury Alert」(傷害速報)で紹介された事例についてのお話です。ビーズ型脱臭剤の誤嚥による事故についてです。ビーズ型の脱臭剤は購入時は最大径が15mm程度ですが、乾燥するとそれが2〜3mmになります。この状態だと子どもの声門を通過しうるサイズとなり、誤って気管に入ると、水分を再吸収し膨張したビーズが気管支を閉塞し、徐々に呼吸状態が悪くなるのです。紹介事例では、病院で気管支鏡を使って治療したそうです。厚生労働省でも形状の変更や、容器などの事故防止対策、リスク削減が検討されているようです。まさかと思うようなことが起こるのが事故です。子どもは毎日興味しんしんですし、大人のすることをよく見ています。子どもの目線で身のまわりを見回して、小さいものや危ないものはできるだけ子どもの手の届かないところに移動しておきましょう。
*参考文献  日本医事新報 No.4899 2018.3.17

【石川医院通信 2018年5月・6月号より】

ページトップへ