HOME > 耳より情報 > 便秘と下痢について

耳より情報

便秘と下痢について

今回は、便秘と下痢についてです。
『便秘』とは、排便の回数が減ること、また排泄物がお腹の中に滞っていることです。
排便の回数は人によっていろいろです。3〜4日に1回でもそれが長年の排便習慣で、まったく苦痛がなければ便秘と考えなくてもよいでしょう。しかし、便秘薬を使わないと出ない、2日に1度排便があるがお腹が張って苦しい、十分な量が出ていない場合などは便秘といえます。便秘が続くと、便が固くなり出にくくなります。便秘でない状況を続けるには、早寝早起きを心がけ、朝食をしっかり摂りましょう。また水分を十分にとり、便意があった時には我慢しないことが大切です。
最近急に便秘になった、変形した便が出る、便に血が混じる、このような時は、大腸がんやポリープの心配がありますので、医療機関を受診しましょう。

『下痢』とは、便の水分量が増して泥状〜水様になった状態をいい、多くの場合は、排便の回数が増えてきます。下痢の回数が多くなると、便とともに水分や、カリウム・塩分などのミネラル類を大量に排泄してしまうため、脱水症状になってしまいます。下痢をしていても水分補給が大切です。水、白湯、スポーツドリンク、経口補水液などで水分補給をしましょう。乳幼児や高齢者は重症化しやすいため、特に注意が必要です。
急に下痢が起こった時、発熱が伴う時は感染性胃腸炎や食中毒の場合があります。また下痢がだらだらと長く続き血が混じる、とくに身体がやせてきたり、腹痛が加わってきた時には要注意です。過敏性腸症候群・潰瘍性大腸炎・クローン病の疑いも考えられるため、早めに受診しましょう。

『便』は健康のバロメーターのひとつと言われています。
日常生活の中で簡単にできるので、便の形、色、量、血便ではないかなど、セルフチェックしてみましょう。区民健診などで行われている大腸がん検診があります。大腸がん、ポリープなどが早期発見できる検査のひとつですので、毎年受けることをおすすめします。

*参考文献 日本消化器科病学会  便秘と下痢

【石川医院通信 2017年5月・6月号より】

ページトップへ